前回「職務経歴書ってフォーマットが無くて書きにくい!」で
職務経歴書を作成するときのポイントを記載しました。
簡単におさらい
職務経歴書のポイントは大きく二点で
「見やすさ」「わかりやすさ」です。
そしてこの相反する2つを
同時に成立させるには
数値表現⇒共通項探し⇒融合の手順が
大切であることを説明しました。
転職回数によって選択?
職務経歴書は職務経験が豊富になるほど
記載内容が増える傾向にあります。
そして、全体のボリュームを増やす理由に
経験社数(転職回数)があります。
当然ですが、経験社数が増えれば、
会社概要などの記載回数が増加し、
職務経歴書全体のボリュームが増えてしまいます。
そこで今回は経験社数によって
選択すべき職務経歴書の作成方法について
記載していきたいと思います。
個人的な好みもあるとは思いますが、
私が多数の職務経歴書を拝見してきた経験からすると、
経験社数が1社~6社程度の方については
編年式と呼ばれる職務経歴書の作成方法を
お勧めしています。
いっぽう、経験社数が7社以上の方については
キャリア式と呼ばれる職務経歴書の作成方法をお勧めしています。
編年式職務経歴書の作成方法
編年式と聞くとちょっと難しく感じるかもしれません。
しかし、実際には難しくなく、
簡単に言えば時系列で
自分の職歴をまとめていく方法です。
したがって、数値表現⇒共通項探し⇒融合の
手順がそのまま使用可能な作成方法になります。
※数値表現⇒共通項探し⇒融合についてはこちらをご覧ください。
編年式の2つの種類
さらに細かく分類するなら
編年式は正順と逆順が存在します。
まず、正順とは過去から現在の順番で
時系列に職歴を記載する方法です。
次に、逆順とは現在から過去に遡って
年代とは逆の順番に職歴を記載する方法です。
もちろん、どちらを使用しても問題はありませんが、
自分がアピールしたい職種が
上位にくるように選択するのがベターです。
編年式のメリット
職務経歴が時系列に記載されているので、
その方がどの様なキャリアを
積み上げてきたのかが一目瞭然で
確認することが可能です。
また、自分の経歴を数字に基づいて
事実を積み重ねていくだけで
無言のアピール
(これについては次回以降のブログでアップします)
が可能になります。
無言のアピールとは?
キャリア式職務経歴書の作成方法
キャリア式とはその方のキャリア(ここでは職種)に
着目してまとめていく方法です。
例えば転職回数が多く、
求人広告営業⇒建設業での人事⇒
鮮魚加工品のライン作業⇒
カーディーラーでの営業⇒
家具工場での家具作成という
職歴をお持ちの方がいたとします。
この場合1、4職目が営業職、
3、5職目が製造職、
2職目が事務職(人事)というように
職種で括ってしまうと、
この方の経験は「営業職」「製造職」「事務職」
という3職種ということになります。
この職種単位で職務経歴書をまとめていくのが
キャリア式です。
キャリア式のメリット
転職回数が多い方については
企業単位での記載は
職務内容に重複やバラツキが発生しやすく、
また複数回企業情報を記載することから
全体的なボリュームが大きくなりがちです。
したがって、職種単位にまとめることで、
その方の職務内容を整理し、
かつ全体的なボリュームを減らすことで
見た目もアップします。
まとめ
求職者の方へ
職務経歴書の作成は、
正直手間がかかると思います。
現在、求職活動中であれば、
ここで過去のデータを
一度整理されることをお勧めします。
自分の職歴を可能な限り詳細に
数字を利用してまとめてみて下さい。
編年式にしてもキャリア式にしても
そのデータが職務経歴書を作成するときの
バックボーンになります。
そして今回、就職に成功したとしても、
社会情勢などで再度離職する可能性も
否定できません。
次の転職活動においても
今までのバックデータを
きちんと作成しておけば、
次回は1社分のバックデータの作成で済みます。
採用担当者の方へ
職務経歴書は皆さん苦労されて作成されています。
忙しいとは思いますが、
是非ご一読ください。
採用担当者の役割の一つに
「この会社に入社したいと思わせること」があります。
皆さんの真摯な対応が求職者にも伝わりますよ。
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