3年目の壁について
このブログで何回か
書いたことがあります。
実際に就職支援を行う中で
過去の経歴を確認すると
3年程度で退職している
ケースが多いです。
そして、筆者の顧問先企業でも
新卒3年目の従業員が
退職することになりました。
そもそも3年目の壁とは?
まず、厚生労働省の発表でも
新卒社員の3年以内退職率は
以下の様になっております。
最初に、大卒は約32%
次に、短大卒は約43%
そして、高卒は約37%
最後に、中卒は約53%
という結果です。
そうです、前述の通り
3年以内の退職率は非常に高く
この3年を突破出来ないケースこそが
3年目の壁ということになります。
まずは3年勤めなさい!
様々なシーンでこの
「3年は勤めなさい」という
フレーズは使用されています。
例えば、入社のアドバイスとして
「まずは3年頑張ってね」
というフレーズがあります。
また、退職を慰留するときにも
「3年は頑張ってみないか?」
といったフレーズが使用されます。
他にも、何気ない会話などで
「3年目か、そろそ一人前やな」
といったフレーズもあります。
では、この3年の根拠って
いったい何なのでしょう?
・・・特にないと思います。
3年以内退職のデメリット
この根拠のない3年ですが、
日本には古いことわざで
「石の上にも3年」
というものがあります。
おそらくこの教えを基に
だいたい3年で仕事を一通り覚え
一人前となるタイミングと
されたのではないでしょうか。
しかし、この根拠のない3年ですが、
実際に転職活動となると
3年以下の転職は不利に働くことが
実際には多くあります。
例えば書類選考において
3年以内の退職は
マイナスポイントとして
考えられる傾向があります。
また、この3年以内転職が
繰り返されていると
さらにマイナスポイントは
大きくなってしまいます。
3年目の壁を突破する
この3年以内に限った
退職理由としては
下記が上位になります。
一位/労働時間・休暇の条件
二位/人間関係がよくない
三位/仕事が合わない
それでは、この上位3つの理由は
転職によって満足を得ることが
実際にできるのでしょうか?
この答えは「転職してみないとわからない」
というのが正解ではないでしょうか?
そもそも、現在就業中の会社も
労働時間、休暇の条件、仕事内容を
検討して就職を決定しませんでしたか?
それが次の転職先で
充足される明確な理由は
あまりないと思われます。
そして、この条件が満たされるまで
転職を続ければ、
その方の経歴に傷がつき続けるのです。
その結果として転職する毎に
次の転職活動は厳しくなっていきます。
絶対とは言いませんが、
この転職の繰り返しの行きつく先は
全部が充足されるのではなく
加齢と経歴の傷による
妥協の産物になりませんか?
また、企業は3年で社会人として
基本的な仕事を覚えて頂き、
それ以降で中核の仕事を
任せようとするタイミングでもあります。
そのタイミングに退職を検討するというのは
やはり、マイナスが大きいと思います。
まとめ
3年勤めろというのに
明確な根拠はありません。
しかし、日本ではこの3年は
根付いてしまっているのも事実で
3年目の壁は存在します。
したがって、安易に転職を検討するより
現在の仕事内容や将来性などを検討し
自分の経歴を大切にして頂きたいと思います。
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