50代での転職や再就職について、
自信も50代であること、
1,000名を超える就職支援を行った
経験談から説明したいと思います。
50代の特徴を知る
世代別人口分布
まず、転職や再就職を考える前に
50代世代の現状を理解する必要があります。
総務省統計局2022年10月1日発表で
日本の総人口は1億2494万人です。
まず、20代は1268万人
次に、30代は1366万人
さらに、40代は1741万人
そして50代は1751万人
最後に60代は1498万人
という人口分布になります。
第二次ベビーブームの世代であり、
労働力となる人口の中で
最も人数の多い世代になります。
50代の位置付け
心理学者ドナルド・E・スーパーが提唱した
キャリア発達理論のライフステージでは
以下のような段階になります。
成長期(0~14歳)
身体的政調、自己概念の形成
探索期(15~24歳)
様々な仕事や必要要件を知る、
仕事に就く
確立期(25~44歳)
特定の職業分野に根を下ろす
維持期(45~64歳)
職業的地位の維持と新スキルの習得、
退職の準備
解放期(65歳~)
余暇や家族、新しいライフスタイル
就業上のイベント
現在の50代の最大の特徴として
入社前後でのバブル経済の崩壊があります。
例えば60代以上であれば
バブル経済前に入社し、
バブル経済最盛期には
社会人として最前線で働いた世代です。
一方、40代はバブル経済崩壊後に
厳しい就職活動を経験し、
その後も着実に実力を伸ばした
世代になります。
しかし、50代はバブル経済時に入社し、
その後にバブル経済が崩壊した世代であり、
売手市場で上場企業などに入社し、
バブル崩壊により活躍の場が
限定的になり、場合によっては
退職を余儀なくされた世代であります。
50代への見方
某調査期間が行った調査の中で
20~40歳世代に50歳世代の
社員に対する意識調査の結果の
一部を抜粋します。
まず、20代男性
本当にすごいなって思う人と、
その逆の人にはっきり分かれる。
次に、20代女性
優秀な人とそうでない人の差が大きい
最後に30代男性
個人差が大きく、できる人は本当にできるが、
そうでない人もいる
50代特徴まとめ
以上の様なデータをまとめてみると
労働力として一番多い世代で、
仕事の実力を維持し
新しい変化への対応が求められ、
退職への準備(行進の育成、役割の移譲など)を
開始する世代であり、
できる・できないの差が激しい
世代であるということです。
50歳代での転職
前述の特徴を勘案して考えます。
まず、仕事の維持期であることから
未経験職種への転職を検討する
世代ではありません。
たしかに、就職支援の経験からも
50代で未経験職種に転職できたケースは
非常に少ないです。
成功事例としては、未経験応募職種と
経験職種の共通点を理解し、
そこをアピールすると同時に
その職種に対する熱意を相手に
伝えることができた場合。
そして、知人の紹介による
縁故入社の場合です。
また、労働力として最も多い世代で
できる人・できない人の差が大きい
世代であることを認識し、
自分の経験分野でも得意とする部分を分析し、
それをアピールすると同時に
後進の育成に関する内容も
盛り込んでいくことが大切になります。
たしかに、50歳代で年収アップする
転職のケースとしては、
経験業界、経験職種で、
その人物が入社することで、
その企業への変革や
良い意味での影響を与えることが
想定できるケースです。
転職プロセス
50代での転職については、
まず、自分の経験職種の棚卸しを
実施してみて下さい。
次に、その経験職種の中から
次の仕事との共通点や
活かせる内容をピックアップします。
さらに、後進の育成について
自身ができる内容を整理して下さい。
そして、ここまでの内容を
職務経歴書に落とし込んでいきます。
ここでポイントになるのは
定量的(数字で表現可能)な内容については
可能な限り数字を用いて記載して下さい。
また、定性的(数字で表現できない)な内容は
具体的エピソードを記載するなど、
相手に伝わる表現方法を用いましょう。
面接対策として必要なのは、
上記の職務経歴書を作成するについて
整理に使用したバックデータになります。
職務経歴書に記載しきれない内容は
面接で話す内容になることも
多く存在します。
50歳代の置かれている現状、
自分が社会人として経験した内容、
後進の育成について貢献できること、
こういったことを正しく捉えて
転職活動に望んで下さい。
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