6月に取り組むべきこと

6月になり新卒研修が一段落した

企業も多くあるのではないでしょうか?

 

その反面として現場では

新人が配属されていくので

混乱が発生していることも予想されます。

 

さて、そんな6月ですが

採用面においてはどの様な対策が

必要になるかを解説します。

 

6月の採用環境

6月の有効求職者

まず、2023年の大阪府のデータを基に

採用環境がどの様になっているか

確認したいと思います。

 

最初に有効求職者数ですが

これは年間に2番目に多い月でした。

 

たとえば年度末で退職した人達が

GW明けくらいから就職活動を

開始する時期でもあります。

 

また、昨今では新卒社員の

短期退職が話題ともなっており、

4月入社組で短期退職した人達が

求職するタイミングでもあります。

 

6月の有効求人数

次に、有効求人数について

同様に2023年大阪府のデータを

確認したいと思います。

 

6月は年間で7番目に多い時期でしたので、

ほぼ年間の平均値というところです。

 

実際に、有効求人数は

年度開始時期が少なく

年度末に増える傾向があります。

 

つまり、4月・5月で減っていた

有効求人数が増加に転じる

タイミングが6月ということになります。

 

6月の有効求人倍率

では、2023年の有効求人倍率を

月単位で比較してみたいと思います。

 

まず、一番有効求人倍率が高かった月は

3月で倍率は1.40でした。

 

一方、一番有効求人倍率が低かった月は

5月で倍率は1.23でした。

 

そして、6月の有効求人倍率は1.24で

2023年で2番目に低い月でした。

 

もちろん、現在は人手不足で

売手市場と言われていますが、

月別で比較するなら

年間で2番目に買い手市場の月なのです。

 

6月の採用戦略

背景を理解する

先月のブログで「5月は採用強化月間

という内容をアップしたのですが、

採用環境としては6月も

引き続き採用に向いた月です。

 

しかし、5月と異なる点もあります。

 

5月はGWの情報配信と

GW明けの採用活動という

メリハリが大切でした。

 

では、6月に大切になることは

途中離脱の防止」です。

 

すでにニュースでは

夏日の報道がされている通り、

暑い日が続くと同時に

暑さに慣れていない方も多いです。

 

さらに、梅雨時期に突入しますので

5月のようなカラッとした暑さから

湿気の多い暑さになります。

 

上記の理由から面接などにおいて

ドタキャンや連絡が取れなくなることが

増える時期ともなります。

 

対策を講じる

ポイントは「途中離脱の防止」

であることを再度お伝えしておきます。

 

まず、いつも以上に即時連絡を

徹底して頂きたいと思います。

 

なぜなら、応募~初回コンタクトの時間を

短くすることは定石ではありますが、

この時期は特に応募者の

外出への負担が大きくなるので

心が離れやすくなるからです。

 

次にWeb面談の導入を

検討して頂きたいと思います。

 

前述の通り外出に負担が大きくなる時期ですので、

外出せずに就職活動できるメリットは大きくなります。

 

しかし、Web面談では採用判断が

難しくなるケースもあると思いますので、

その場合は適性検査などの

導入を検討してください。

 

実際の話

当事務所の顧問先企業では

今年の1~3月で一定数の採用を

確保することができました。

 

同企業様から4月に別営業所でも

採用支援をお願いされていたのですが、

5月下旬または6月まで待って頂いております。

 

理由は前述の時節要因ですので、

既に採用に向けて動かれております。

 

建設業の採用難でお困りの企業も

多いと思いますので、

この時期の採用を検討してみてください。

求人増の2月と採用計画

求人増の2月と採用計画

求人増の2月と採用計画

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ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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