私の新入社員研修実体験(数十年前の話です)!

今年の大卒新入社員の人数は

約40万人だそうです。

多くの新入社員が今年も入社し、

多くの方が研修を受けられてことだと思います。

そして思い返してみれば、

私も30年近く前に新卒として

社会人になりました。

しかし、当時の社会情勢

(バブル崩壊後間もないころ)

を踏まえると

今とは全く異なる状況で

新人研修を受けたことを思い出します。

悪夢のホノルルマラソン

今振り返って考えると、

根性を試されていたのかもしれませ。

その会社は入社前の12月に

会社負担でホノルルマラソンに

ご招待を頂きました。

当時は、同窓生からも

「このご時世に海外に行かせてくれるのはなかなかないぞ」

などと羨ましがられていました。

しかし、実際にフルマラソンを走ってみると、

他では味わえないことを沢山感じ取ることができました。

なぜなら、ホノルルマラソンの良いところは、

日本のマラソンと違って、

時間切れによる足きりがないところです。

これは、趣味で参加する人にとっては

非常に良いシステムだと思います。

しかし、会社の行事として参加する者にとっては

「絶対にリタイアできない足枷」システムでした。

運動が苦手な方は最長13時間を費やしてでも

ゴールしなければならない過酷なシステムなのです

。私は、体育会出身だったので

特に問題はないと思っていました。

しかし、20km付近で踵に強い痛みが発生し、

結果として残りの20kmはほとんど歩いて完走しました。

余談ですが、当時宿泊していたホテルに

空き巣(寝ているときに侵入され)が入り、

同部屋の同僚と私で十数万円盗まれました。

ツアーコンダクターからは

「空き巣は残念だが、命があってよかったね」

と返答しにくいコメントを頂きました。

今では考えられないOJT

翌年の4月に正式にその会社に入社しました。

そして、1週間ぐらい(実質5日間)の新人研修で、

会社のシステム、接客の心得、商品知識などを

叩き込まれOJTとして店舗に配属されました。

大阪に本社のある会社でしたが、

配属されたのは香川県高松市でした。

そして、同期数名と配属されたこともあり、

ちょっと心強かったのですが

そんな甘い考えは配属されて一瞬で吹き飛びました!

新入社員ということもあり

何をするかわからず、

次に何をするべきか考えながら

レジに立っていたとき、

突然何かがレジ内に投げ込まれてくるのが見えました。

とっさに避けると投げ込まれたのはセロテープ台でした

(当たったらシャレにならんぞ!)。

と、同時に当時の店長から

「社員がぼっと突っ立てて、

アルバイトが働くと思っとんのか!」

というお叱りの言葉が飛んできました。

当時は「申し訳ございません」と

すぐに謝罪しました。

しかし、心の中では「物投げんでも言葉で言えや!」

と思ったことを今でも覚えています。

その反骨精神が功を奏したのか、

2年後には店長に抜擢されることになりました。

地獄の店長会議


店長になると、各店舗の店長が集まって行われる

会議が毎月1回(多いときは2週に1回)

開催されていました。

そして、初めて参加した時のことは

今でも忘れません。

月の売上・利益・取り組み内容を

資料にまとめて会議に臨み、

自分の発表の順番が来た時に

「それでは〇〇店の発表をさ…」

最後まで言い終わらない時に、

灰皿が目の前に飛んできて

当時の本部長から

「こんな資料では何も伝わらん」と

目の前で破り捨てられました


「このジジイいつか殺す」と

思ったり思わなかったり…。

また、翌月の会議では

「何も伝わらん」というメッセージが

頭にリフレインし、

これでもかと思い、

考えうる限りの内容を

資料に盛り込み会議に臨みました。

そして、自分の発表の番になった時に

今度は「それでは…」も言わせてもらえず、

その本部長が鼻で笑いながら

「よ~こんだけ枚数はそろえたけど、読む気にならん」

とコメントされ資料は捨てられました。

腸が煮えくり返る思いをし、

その後の会議の内容は覚えていないほどです。

当時を振り返ると

そんな私が今では会社で

本部長という役職で仕事をさせて頂くと同時に

社会保険労務士として働いております。

そして、入社時や昇進時のことを

今でもこれだけ鮮明に覚えているということは、

その時の体験が現在の私の社会人としての

屋台骨
を支えているからです。

実際に入社時の上司から言われた

「社員がぼっと突っ立てて、

アルバイトが働くと思っとんのか!」

という言葉は、

今でも自分の戒めとして

「上に立つ者こそ、率先して動かなければ

下の者は動かない」
と思って

日々の業務に取り組んでおります。

また、当時の会社の本部長から教わった考え方は、

今でもビジネスマンとして物事を考えるときの

基礎
をなしていることは間違いありません。

新入社員研修は本当に大切

私が実体験したように、

新入社員がこの会社で

何を得るかということは、

その後の社会人生活に

大きな影響を与えるのだと思います。

新入社員研修の期間は

企業によって数日~数カ月間ではありますが、

この研修期間や最初の数年で学ぶことは、

その方の社会人人生の基礎を構築します。

研修の担当者や講師の方には、

釈迦に説法とは思いますが、

是非もう一度、新入社員研修

新人の社会人生活の屋台骨を形成
することを意識して下さい。

そして、新入社員の皆さん、

研修内容は皆さんの社会人としての

血となり肉となり、

骨子を形成することを認識し、

研修や日々の業務に

取り組んで頂きたいと思います。

そして数年後に皆さんの経験を

新入社員に自信を持って話せる
ようになって

頂きたいと思っております。

最後に中小企業の経営者の皆様、

新入社員研修は本当に大切です。

新卒研修であれば社会人としての

屋台骨をつくる期間であり、

中途採用研修は再出発の

起点となるタイミングです。

OJT中心ではなく、

しっかりとした研修プログラムで

御社の人材をしっかりと育成してあげてください。

研修内容に困ったり、

相談したいという方は

お気軽に当事務所までお問い合わせください。

新卒研修の導入を検討中の方

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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