社員研修と聞くと
拒否反応を起こす人も
いらっしゃるのではないでしょうか?
それでなくても忙しい時に
わざわざ研修を受けること自体に
意味を感じない方も少なくないと思います。
しかし、本当でしょうか?
本当に研修は意味がないのでしょうか?
それは違います。
研修に意味がないのではありません。
社員研修内容と受講者の乖離
業務と関係ない社員研修
例えば、研修への拒否反応の理由として
そもそも業務と関係のない研修内容である。
といったことが挙げられます。
具体例として、現場作業員に
接客のマナー研修を行う。
といったことが問題なのです。
そして、研修プランの担当者の意図は
現場にも販売店と同等の
接客サービスを導入したいという
思いだったとしても、
具体的な説明や目的の共有が無いままでは
実際には伝わらないことの方が多いと思います。
問題解決につながらない
他にも、この研修内容では
自信の抱える問題を解決できない。
といったケースも存在します。
具体例として、現在抱える問題が
部下の育成についてなのに、
生産管理の研修を行う。
といったことが問題なのです。
これも、担当者には生産管理を
通じて部下の育成に取り組んで
ほしいという意図が存在したとしても
具体的な説明や目的の共有が無いままでは
伝わらないことが多くなります。
レベル感の不一致
そして、研修内容と受講者の
レベル感が一致していない。
といったケースもあります。
具体例として、中堅社員に
新卒相当の研修を実施する。
といったことが問題なのです。
これも、担当者には初心に
戻って学びなおして頂きたいという
意図が存在したとしても
具体的な説明や目的の共有が無いままでは
伝わらないことが多くなります。
などなど、様々な理由が考えられます。
もちろん、こういったケースでは
研修を受講する本人問題というよりは
研修プランを作成した担当者の
問題も大きくなります。
連携と目的の共有
では、研修プランの作成者は
どのようにすれば良いのでしょうか?
それは研修会社や研修担当講師と
綿密な打ち合わせが必要になります。
例えば、前述の中堅社員に新卒相当の
研修を実施するならば、
プラン作成者の意図である
初心に戻り学びなおして頂く意図を
研修会社や研修担当講師に伝える必要があります。
事前にその内容を伝達していたならば、
よっぽど程度の低い会社や講師でないかぎり、
その意図を理解して研修内容を一部変更するなど、
臨機応変な対応を行うはずです。
レベル不一致の実例
現在、私も中堅社員研修を実施しております。
そして、その内容は新卒研修をベースに
構築された内容になります。
しかし、中堅社員研修を開始するときに、
今回の研修の目的を全員にお伝えしました。
それは「新入社員はこの研修を受けています。
皆さんはその新入社員に対して、
教える立場にある人たちです。
したがって、研修内容自体は
簡単に感じると思います。
しかし、目的は教えることですので、
研修内容を言語化して相手に伝えることが
できるようになることがこの研修の目的になります。」
という内容でした。
受講者の変化
この内容を伝えて中堅社員に新卒研修相当の
内容を実施させて頂きました。
すると、全員の取り組み方や発言が変わります。
研修参加者や研修プラン担当者に
話をうかがっていると、
社内で言語化とういキーワードが使われ、
研修内容について中堅社員が後輩社員に
説明を行う、語りかけるなどの変化が起きたそうです。
このように一見的外れと思われる研修であっても
研修会社や研修講師と意思疎通をとり、
その意図を明確にし、受講者に伝達し、
目的を共有しておくことで研修の成果は
大きく変化します。
社員研修まとめ
研修をお考えの企業担当者様については
是非、研修目的を明確にして
事前に研修会社などと協議を行ってください。
研修企業や講師担当者は釈迦に説法ですが、
企業の研修目的を正しく理解して
通り一辺倒の研修内容ではなく
極力、企業別にカスタマイズを行い、
研修を提供する必要があるのではないでしょうか?
当事務所の新入社員研修・中堅社員研修・
管理職研修などにおいては
企業様単位のカスタマイズを行って
目的を共有してから実施しています。
社員研修をご検討なら是非、ご一報ください。
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