中学新卒者(中卒)の採用ルールとは?高卒採用との違いをわかりやすく解説

人手不足が深刻化する中、高校新卒者の採用競争は年々激しくなっています。
その一方で、中学新卒者(中卒)の採用については、あまり知られていないのが現状です。

中学新卒者の採用は、義務教育修了直後の採用となるため、高卒採用よりも厳しいルールが定められています。

この記事では

  • 中学新卒者の求人状況

  • 中卒採用のルール

  • 高卒採用との違い

についてわかりやすく解説します。


中学新卒者の求人状況(令和8年3月卒)

令和8年3月卒業の中学新卒者は、令和7年9月末時点で次の状況となっています。

  • 求職者数:672人

  • 求人数:700人

  • 有効求人倍率:1.04倍

一方で、高校新卒者の同時期の状況は次のとおりです。

  • 求職者数:約12万3千人

  • 求人数:約48万3千人

つまり、中学新卒者は高校新卒者の1%にも満たない人数規模となっています。

ただし、建設業を中心に中卒採用は一定数行われており、人手不足の時代においては貴重な人材となっています。


中卒採用の主なルール

中学新卒者の採用では、ハローワークを中心とした採用管理が行われます。

ここでは主なルールを解説します。


① 中学校への学校訪問は原則禁止

高校新卒者の場合、企業が高校を訪問することは一般的です。

しかし、中学新卒者の場合は
企業による中学校訪問は原則禁止となっています。(大阪の場合)

訪問できるのは次の場合のみです。

  • ハローワークが必要と認めた場合

  • 学校から要請された場合

※このルールは都道府県ごとに異なるため確認が必要です。


② 求人申込は6月1日から

中卒採用の求人申込開始日は6月1日以降です。

これは高卒採用と同じですが、注意点があります。

使用する求人票は中卒求人票となり、高卒求人票は使用できません。

求人票の種類を間違えないように注意が必要です。


③ 求人連絡の流れ

中卒採用では、求人票の連絡方法が高校新卒者と異なります。

中学新卒者の場合

  1. 企業がハローワークへ求人申込

  2. 求人受付ハローワークが

  3. 中学校管轄ハローワークへ連絡(7月1日以降)


高校新卒者の場合

  1. 企業がハローワークから求人票を受け取る

  2. 企業が高校へ直接送付

このように、中卒採用はハローワークを中心に情報が管理される仕組みになっています。


④ 採用選考の開始時期

採用スケジュールも高卒採用とは異なります。

高校新卒者

  • 応募開始:9月5日以降

  • 採用選考:9月16日以降


中学新卒者

  • 応募開始:1月1日以降

  • 採用選考:1月1日以降

そのため、求人申込から採用選考までの期間が長いという特徴があります。


⑤ 応募書類は指定書式のみ

大阪の場合、中学新卒者の応募書類は

大阪府が定めた応募書類のみ使用可能です。

そのため「企業独自の応募書類」「オリジナルエントリーシート」

などは使用できません


⑥ 採否通知のルール

採否通知にも違いがあります。

高校新卒者

原則として高校を通じて本人に通知します。


中学新卒者

次の機関へ通知が必要になります。

  • 中学校

  • 求人管轄ハローワーク

  • 中学校管轄ハローワーク

また、不採用の場合は応募書類を中学校管轄ハローワークへ返送

する必要があります。


まとめ|中卒採用はルール理解が重要

中学新卒者の採用は

  • 義務教育修了直後の人材

  • 未成年保護の観点

などから、高卒採用よりも厳格な採用ルールが設けられています。

人数は多くありませんが、

  • 建設業などでは重要な採用対象

  • 人手不足の時代の貴重な人材

でもあります。

そのため、企業側は

中卒採用のルールを正しく理解し、ハローワークと連携しながら採用活動を行うことが重要です。

高校生新卒採用のリアルな流れと実務ポイント

高校生新卒採用のリアルな流れと実務ポイント

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大阪労働局HP

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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