北陸新幹線延伸
北陸新幹線が福井県敦賀まで
延伸されました。
そして、この延伸によって
東京~敦賀間は2時間51分で
結ばれることになります。
また、この延伸によって
大阪~金沢を結んでいた
特急サンダーバードが
金沢~敦賀間の運転が
廃止されました。
つまり、東京~福井への
移動は短縮されることになり、
大阪~石川(金沢)の移動は
乗り換えが必要となり
時間が掛かることになります。
北陸新幹線による人の流れ
この北陸新幹線の延伸によって
もちろん人の流れは変わります。
そして、北陸新幹線が
開通当初と同様に
東京から福井への観光客の増加。
また、福井から東京へも
人が移動することは想像できます。
では、労働者としての
人の流れはどうなるでしょう?
交通と労働者の流れ
北陸新幹線と労働者の関係の前に
交通網が労働に与える影響について
考えたいと思います。
たとえば大阪を例にすると
「なかもず」という駅があります。
このなかもずは御堂筋線の終点で
堺市に位置しています。
ここで労働者を募集するときに
堺市の平均的な給与で募集すると
人を集めるのは難しいです。
なぜなら御堂筋線は大阪の
中心的地下鉄であり、
天王寺・なんば・心斎橋・本町・
淀屋橋・梅田といった
大阪の中心地を通っています。
つまり、なかもずは堺市に
位置してはいますが、
路線的には大阪の中心地と
比較する必要があるのです。
北陸新幹線と労働者
前項の通り交通網と労働者の
関係は密接でもあります。
それでは北陸新幹線の延伸は
労働者の移動にどの様な
影響があるのでしょうか?
まず、ここで考えるべきは
北陸地方は人手不足ということです。
まず、完全失業率ですが
全国平均/2.4%
福井県/1.5%
石川県/1.8%
と平均よりかなり低いです。
次に有効求人倍率ですが
全国平均/1.27倍
福井県/1.74倍
石川県/1.60倍
とこちらも平均より高いです。
さらに、賃金を
比較してみたいと思います。
男性の平均月額現金給与額は
全国平均/376.5千円
福井県/347.8千円
石川県/344.2千円
東京都/446.3千円
となっております。
まとめ
今回の北陸新幹線延伸は
人手不足地域の交通利便性が
向上することになります。
そして、全国比較でも
賃金が低めの地域です。
つまり、移動時間が
短縮されるうえに、
賃金が高い首都圏に
労働力が移動する可能性が
高くなってしまいます。
それは北陸地方の過疎化に
拍車をかける可能性が高まります。
観光客の増加で地元の
活性化という利益を得る反面、
労働力の流出という
マイナス面が発生する
可能性を抱えることになります。
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