会社のアピールで他社との差別化

会社のアピールと聞いて、皆さんは何を想像しますか?

最近ではHPが頭をよぎる人も多いと思います。

今回は、会社のアピール方法について

記載していきたいと思います。

自分の会社の良い点

突然ですが、あなたは自分の会社の

良い点を5つ言えますか?

先日、とある顧問先でこういった

質問を投げかけてみたのですが、

ほとんど返答はありませんでした。

その時、自分が働いている会社に

誇りをもって良い点を言えないのを

目の当たりにして何だか少し寂しい気持ちになりました。

なぜなら、自分が働いている会社の良い点を

挙げることができないということは、

そこに入社を希望している人たちに

その会社の良さを伝えることができないからです。

誰視点の会社のアピールか?

これは求人原稿でも同じことが言えると思います。

自社の良い点が記載されていない求人広告に

誰が応募するのでしょうか?そして、

この話をすると私の会社は大丈夫!

会社の良い点をちゃんと記載しているから!

という声が聞こえてくる気がします。

では、その会社の良い点は誰の意見なのでしょうか?

社長や幹部の意見なのでしょうか?

人事担当者の意見なのでしょうか?

それとも、求人広告掲載を依頼した会社の

コピーライターの意見なのでしょうか?

このどれかに当てはまった方、

それは記載していないのと同じことです。

本当の会社のアピール材料は現場にこそある

では、誰の意見が必要なのかというと、

その募集する職種で実際に働いている人です。

働いている人の生の声を掲載しなければ意味がありません

この説明をすると、その職種で働いている人は口下手だから、

上手なコメントを言えないのではないか?

実際の労働者にコメントをさせると良いことよりも

悪いことやしんどい部分がクローズアップされてしまいそう?

とお考えの方がいらっしゃるかもしれません。

・・・何がいけないのでしょう?

労働者の方、特に建築業界においては

現場の職人さんなどは口下手で当たりまえですし、

実際に働いている人たちは良い点だけを感じながら働いている訳ではなく、

日々の業務のしんどさや辛さを抱えながら

働いているのではないでしょうか?

これを読んで頂いているあなたも

自分の仕事は良いことばかれですか?

辛かったりしんどかったりすることも抱えながら

働いているのが現実
でないでしょうか?

ヒアリングは具体的に

だからこそ採用担当者の出番があるのだと思います。

労働者が口下手なら、担当者のヒアリング方法を変更してください。

通り一辺倒の

この仕事の魅力は何ですか?

働いていてやりがいを感じるときは?

この会社のアピールポイントは何ですか?

といった内容を聞くから口下手の労働者から

コメントを引き出せないのです。

もっと具体的に簡単に返答できることからヒアリングしてみて下さい

この仕事で朝一番にやることは何ですか?

この仕事で一番初めに覚えたことは何ですか

(教えるなら何を教えますか)?

同じ職種で働く人と比較して、

私はこれには自信があるということはありますか?

など、具体的に聞いてみて下さい。

口下手への対応

もちろん、いきなりこの質問に対する答えが

仕事のアピールポイントになることはほとんどありません。

ここから深堀するのです!

例えば

朝一番にやることは何ですか?⇒朝礼をします

朝礼ではどんなことをしますか」⇒KY(危険予知)活動をします

KY活動の目的は何ですか?⇒その日一日の安全を確認します

この仕事において安全は大切ですか?⇒もちろんです

といった感じです。

そうすると、この仕事のポイントや会社のアピールポイントは

「社員の安全を最優先に考えている会社」となり、

具体的なエピソードして安全の徹底、その為のKY活動

といったことが記載可能
になります。

マイナスイメージへの対応

労働者にヒアリングするとマイナスの話が多くなる

という意見もあると思います。

しかし、マイナスの話も事実だと思いますので、

そこは発想の転換も必要だと思います。

例えば、この仕事は朝早くて起きるのがつらい

という意見、これは事実だと思います。

マイナスのこともある程度リアルに記載して、

その上でプラスの発想も付け加えれば

「この仕事は朝早く起きるのがつらいときもあるが、

きれいな朝日を見た時にはテンションが上がります」

といったように、応募者はその仕事のリアルを知りたいのですから、

「朝が早くつらいときがある」というマイナスのリアルも

記載したうえでプラス発想してみて下さい

会社のアピールまとめ

求人原稿において他社との差別化をするときに、

会社のアピールや仕事のアピールを記載することも多いと思います。

その時は、社長や担当者の意見ではなく、

その仕事をしている人にヒアリングをしてみて下さい。

そして、その方の意見を引き出すために

具体的な質問をするように心がけて下さい。

ヒアリングした意見には

マイナスイメージの内容も含まれていると思いますが、

そこはあえて使うようにして

最後はプラスの発想で締めくくるよう工夫
してみて下さい。

こういったひと手間が他社との差別化に繋がり、

そして会社のアピールへとなります。

求人内容の書き方のコツとは!

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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