建設業ウェルカムとは
建設業ウェルカムをご存じですか?
厚生労働省が人手不足であり、
また、人材の確保が困難な業界として
まず、介護業界、医療業界
他に、保育業界、警備業、運輸業、
そして、建設業界
を対象として人材確保対策を行っております。
そして、その中の建設業支援のひとつが
この建設業ウェルカムになります。
正式には厚生労働省 建設労働者育成支援事業
という名称です。
そして、建設業ウェルカムというホームページ運営と
ハローワークにて冊子の配布を行っています。
建設業ウェルカムの流れ
また、単純にHPや冊子で
情報配信を行っているだけではなく、
実際には、職業訓練を通して
まず、基礎技能を学び
次に、必要資格を取得し
そして、就職支援を行い
最終的に建設企業へ就職する
というプロセスが行われます。
また、この職業訓練は全国的で
東北エリア、関東エリア、北陸・中部エリア、
近畿エリア、中国・四国エリア、九州・沖縄エリア
とエリア分けして実施されています。
建設業ウェルカムの情報配信
資格取得に関する情報
また、情報配信として
建設業に関する資格の
紹介がされています。
例えば、玉掛け技能講習は
クレーンのフックにワイヤーロープなどで
固定した吊り荷を“掛けたり”“外したり”する
作業のこと。
玉掛け作業の指示を行う司令塔になれる資格です。
資格を取得するとすべての玉掛け作業で
活躍できます。
と紹介されています。
それ以外にも取得にかかる時間や
資格の詳細がイラストや
写真を用いて説明されています。
他にも、アーク溶接特別教育は
電気の力を使って金属同士を溶接!
複数台を同時稼働させ、作業の効率化を図れる!
ピンポイントで加熱するため、小さな部品の溶接に最適!
といった概要の説明がされ、
同様に資格取得までの時間や
資格の詳細がイラストや
写真を用いて説明されています。
そして、上記以外の資格として
以下の内容も掲載されています。
足場の組立て等特別教育
小型移動式クレーン運転技能講習
高所作業車運転技能講習
車両系建設機械運転技能講習
フォークリフト運転技能講習
丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育
ガス溶接技能講習
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
不整地運搬車運転技能講習
ローラー運転教育に係る特別教育
自由研削といし特別教育
職種に関する情報
また建設業界未経験の方に
建設業界の職種が詳細に
紹介されています。
例えば、鉄筋工は
天井や床、梁、柱の内部の
鉄筋を組む仕事です。
鉄筋が「骨組み」として入ることで、
強固な構造物が造られます。
最終的に鉄筋は
コンクリートに隠れて
見えなくなりますが、
建物の骨組みを造る重要な存在です。
といった内容をイラストや
写真を使用しながら紹介されています。
ほかにも、鳶工であれば、
鳶(とび)工は、足場鳶(とび)、
鉄骨鳶(とび)、重量鳶(とび)に
職種が分かれて、
建設現場を支えます。
仮囲いの設置から、
足場の組立てのほか、
橋などの大型鉄骨の取付け、
クレーンで高所に上げられた
鉄骨の組立ても行います。
また足場や仮囲いの撤去など
工事完成後まで現場に
関わって仕事をします。
といった紹介内容です。
そして、上記以外の職種として
以下の内容が掲載されています。
鉄筋工、型枠大工、軒天・ボード貼り工、
左官工、クロス・床貼り・金物工、
タイル工、塗装工、造園工、
設備工、防水工
人手不足の建設業界
これだけの取組を厚生労働省や
ハローワークで行っています。
しかし、それでも建設業は
人手不足なのは間違いありません。
大阪労働局2023年7月の発表によると、
建設躯体工事の求人件数は1,849件に対し、
求職者は134名、有効求人倍率13.80、
建設の職業の求人数は2,482件に対し、
求職者は479名、有効求人倍率5.18、
という状況です。
ちなみに建設躯体工事の仕事とは
型枠大工、鳶工、解体工、鉄筋工
などであり、建設の職業とは
大工、ブロック積工、タイル張工、
屋根ふき工、左官、畳工などが
該当します。
もちろん、私も建設業社労士と名乗っている以上、
対岸の火事とは思っておりません。
お知り合いの方で建設に少しでも
興味がある方がいらっしゃれば、
この建設業ウェルカムをご紹介下さい。
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