固定残業手当の計算方法①

ここでは固定残業手当の金額や時間数を計算する方法について記載していきたいと思います。

ここでは、既に月給は決定しており、

そこに固定残業手当を設定するケースを説明します。

例えば、月給30万円に対して固定残業手当を設定するとしましょう。

まずは、1カ月の所定労働時間を計算しなければなりません。

1日8時間勤務、土日祝休みとして計算してみます。

すると、1カ月の所定労働時間は8時間×20日=160時間程度になります。

そして、月給30万円÷月所定労働時間160時間=1875円が基本給部分になります。

次に、割増賃金は1875円に割増率1.25を乗じると2343.75円となります。

最後に、1円未満を切り上げ(四捨五入や切り捨ては労働者に不利な条件となります)

残業の単価は2344円となります。

そこに、20時間の固定残業手当を設定したいならば、

2344円×20時間=46,880円となります。

結果、月給/346,880円

基本給部分/300,000円

固定残業手当/46,880円

となります。

実際には、現在の給与に固定残業手当を設定するよりも、

現在の給与に固定残業手当を含む計算をしたいケースの方が多いと思います。

その計算方法については次のブログで紹介します。

固定残業手当の計算方法②

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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