採用力も助成金も強化!くるみん認定を取得するメリットとは?

くるみん認定・プラチナくるみん認定・トライくるみん認定をご存じでしょうか?
これらは、簡単に言えば 「積極的に子育てをサポートする企業」を厚生労働省が認定する制度 です。

したがって、企業の子育て支援への取り組みが見える化され、人材確保・企業イメージ向上にもつながるなど、近年注目が高まっています。


制度ができた背景

  • 2007年(平成19年)
    「次世代育成支援対策推進法」に基づき、
    一定の基準を満たした企業を「子育てサポート企業」として認定する くるみん認定 がスタート。

  • 2015年(平成27年)
    さらに高い水準に取り組む企業を評価する プラチナくるみん認定 が創設。

  • 2022年(令和4年)
    そして、認定基準の引き上げに伴い、基準達成へ向けた取り組みを評価する
    トライくるみん認定 が新設。

このように、社会全体で子育てを支える企業づくりを促す目的で制度が拡充されてきました。


3つの認定の違い(簡易版)

認定取得には、行動計画の策定や取組実績など様々な条件がありますが、ここでは特にわかりやすい 男性育休関連の基準 について簡単にまとめます。

① 男性労働者の育児休業取得率

  • トライくるみん:10%以上

  • くるみん:30%以上

  • プラチナくるみん:50%以上

② 男性育休取得率 + 企業独自の育児目的休暇利用率(合算)

  • トライくるみん:20%以上

  • くるみん:50%以上

  • プラチナくるみん:70%以上

①か②のどちらかを満たすことが認定の大きな違い です。

なお、これらは 令和7年4月1日から適用されている新基準 で、
既に行動計画を策定済みの企業には旧基準が適用されるケース(経過措置)もあります。


認定を受けるメリット

くるみん認定を取得することで、企業は多くのメリットを得られます。

  • 人材確保・離職防止につながる

  • 企業イメージの向上

  • 認定マークを広告・採用媒体に使用できる

  • くるみん助成金の活用

  • 公共調達での加点評価

  • 賃上げ促進税制の優遇

  • 働き方改革推進支援資金の利用

特に、助成金や公共調達の加点といった“直接的なメリット”は、企業にとって大きな魅力となります。


まとめ:取得に向けた取り組みは大きな価値に

子育て支援に積極的に取り組む企業として「見える化」できるのがくるみん認定です。
そして、採用力の強化から助成金・税制優遇まで、多方面で効果があります。

これから男性育休の取得がますます重要視されていきます。
そこで、企業のブランド向上にもつながる制度として、取得を検討してみてはいかがでしょうか?

もにす認定(障害者雇用優良中小事業主認)制度

もにす認定(障害者雇用優良中小事業主認)制度

もにす認定(障害者雇用優良中小事業主認)制度

厚生労働省「職場における子育て支援」ページ

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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