求人前の準備で何か心がけていることはありますか?
例えば、過去の募集事例を確認すなど、様々な準備方法があるかと思います。
採用ハードル
最近、いよいよ求人市場が厳しくなってきたなってきています。
また、物価高騰への対応策と人手不足への対応策として
大手企業では賃上げを行っていますが、
中小企業では簡単に賃上げというわけにはいかないのが現状だと思います。
その影響から中小企業を中心として採用のハードルが高くなり、
求人を行ったとしても応募数ゼロという状況が続いている企業も少なからず発生しています。
そして、このブログでも求人や採用に関する記事を数多く記載してきましたが、
そもそも求人前に準備すべきことについてまとめていきたいと思います。
求人前の準備
①事業内容・会社の特徴を整理
ホームページをお持ちの企業であれば、
事業内容の記載は整理できているかと思います。
また、会社の特徴についてもある程度
ホームページに記載していると思われます。
ここで注意頂きたいのは、
そのホームページは誰に向けて作成された内容ですか?
実際に、採用ホームページを作成している企業を除き、
多くの企業ではホームページは新規顧客獲得を目的として作成されているケースが多いと思います。
そこに記載されている事業内容や会社の特徴は求職者に刺さりそうですか?
今回募集する職種と関連性がある内容になっていますか?
もし、違うという企業がありましたら、
まずは求職者向けに事業内容や会社の特徴を再構築してみて下さい。
②募集職種の名称と仕事内容
今回募集しようとしている職種の名称は
一般的な呼称になっていますか?
そして、未経験歓迎と記載しながら
業界特有の呼称を使用している、
そもそも職種から仕事内容が推察できないようでは
求職者が求人一覧をチェックした時に、
その企業の詳細ページに誘導することはできません。
実際に、職種欄に「建設業」「工場職人」「技術職」といった想像しにくい記載や、
「手元作業」「〇〇工」(鳶工、石工、大工、左官工など)といった業界用語的な記載があります。
もちろん、「建設業」であれば、その中の具体的にどの様なお仕事なのか、
「工場職人」であれば、工場内でどの様なものを作成する職人なのか、
「技術職」であれば、多くは設計や施工管理職に該当するなど、
「手元作業」であれば、工事補助業務、現場での軽作業、
「鳶工」であれば足場組立及び足場解体作業など未経験の方が具体的に想像できる内容にすべきです。
そして、労働政策研究報告書によると、
仕事内容は求職者が最も注視する内容であり
その注視割合は全体の18.05%になると発表されております。
さらに、労働局「就職活動に関するアンケート」には
求職者が仕事内容に記載して欲しい内容は
「1日の具体的な業務量」「最初に覚える仕事」
「未経験者が仕事を覚えるまでの時間」となっております。
できるならば、前述の項目にとどまらず
「仕事の一連の流れ」「一日の仕事の流れ」「付随業務」
なども整理できていることをお勧めします。
③就業条件面の整理
早期退職において最も多い理由は「条件面が違う」です。
残業時間、給与金額、賞与回数、仕事内容など
ケースはバラバラですが共通しているのは、
面接や選考段階と実際の働き方が違っているということです。
こういった不一致が発生しないように、
そして現在就業中の従業員からの不平不満が発生しないように、
事前に採用後の待遇面も含めて検討しておく必要があります。
④ターゲットの選定
現在の求人市場は10名面接して
1~2名を採用するという状況ではありません。
現実は、2~3名の面接で1名の採用ができれば上出来な方です。
そして、その2~3名の応募者を可能な限り
その会社が望む人材であることが大切です。
その為にはターゲット層を明確にする必要がり、
資格、属性、年齢層は当然として
性格、目指す方向性、考え方などまでイメージできればOKです。
しかし、現実と比較するとハードルが高くなりすぎので、
ここではイメージだけを持つようにしましょう。
⑤採用後の将来
採用した人物はその会社でどの様な研修を受け、
どこの部署に配属され、どの様なキャリアを辿っていくのでしょうか?
もちろん、必ずしもその通りになる訳はではありませんし、
個人差があるのも事実です。
従って、現時点での考えでもOKですし、
希望でもかまいませんので将来像を考えましょう。
求人前の準備まとめ
事前準備を①~⑤を実施するのは大変だとは思います。
しかし、こういった準備をしておくことが
実際に求人を掲出するときに他社との差別化に繋がります。
また、求人前の準備をしておくことで様々な不一致を防ぐことが可能になり、
早期離職の防止にも繋がります。
まずはできる項目からでOKですのでチャレンジしてみて下さい。
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