採用人物像を明確にする

採用人物像を意識した採用選考を行っていますか?

今回はなぜそうすべきかについて記載していきます。

採用人物像を意識する

面接を行っていて、

Aさんもいい人材だけどBさんも捨てがたい

AさんとBさんどちらを採用しよう

今回の募集でAさんを採用していいのだろうか

と迷ってしまった経験をしたことはありませんか?

そんな時は事前に採用人物像を

特定しておくことをお勧めします

それは漠然とこんなイメージの人という特定ではなく、

性格的には〇〇の傾向がある人

技術的には〇〇水準の技量をお持ちの人

といったように具体的にイメージしてみてください。

そうすることによって、採用人物の判断基準が

明確になることはもちろんですが、

面接で聞くべき内容も明確になります。

CADオペレーターの事例

CADオペレーターの採用を事例として、

皆さんがCADオペレーターを

採用するなら性格的にどんな方を

採用したいですか?

様々な意見はあると思いますが、

お仕事的には真面目でコツコツ作業できる方を

採用したいのではないでしょうか?

そして同様に技術的にはどの様な水準の方を

採用したいですか?

これも様々な意見はあると思いますが、

CADオペレーターならば

一定のスピードと正確性が求められるのではないでしょうか。

そうすると、面接では真面目さ

コツコツと作業を行なうことができるか、

CADの技術水準は担当者が思う

スピードと正確性を兼ね備えているのか、

ということを導き出すような質問で、

過去の就業経験などから

具体的なエピソードを確認
していくことができます。

ここで注意点

この話をすると多くの担当者は

めちゃめちゃハードルを高く

設定してしまう傾向にあります。

まず、性格的には「明朗快活」「真面目」

「人当たりが良い」「素直」「しっかりした受け答え」など、

つぎに、技術的には「実務経験3年以上」

「建築士の有資格者」「同業他社での経験」

「CADスピードは建築CAD検定準1級相当」など、

さらに、「20代」「未婚」「残業OK」「家が近い」など。

・・・そんな人いません。

もちろん良い人材を確保したいという

気持ちは理解できます。

しかし、ここではハードルは高く設定せず、

むしろ事例のようなミニマム要件で

設定
することを心掛けてください。

なぜなら、現在の超売手市場の中では

採用がままならなくなるからです。

実はもっと他にも効果がある

事前に採用人物像を明確にしておくことは、

実は面接やその判断基準の助けになるだけではなく、

募集広告の採用効率を上げる効果も同時に有しています

なんども言いますが、現在は超売手市場ですので、

昔ながらの様に30名エントリーがあって

10名の面接をして1名を採用するといった

数でカバーするような方法は通用しません。

採用者が想定する人物像に対して

「この求人はあなたのための求人ですよ」という

イメージを持って頂くような必要があります。

言い換えれば採用したいと思う人物像の方に

「私のイメージに合致している」と思ってもらう必要がある
のです。

その為には昔ながらの条件面だけを

記載するような求人内容では

イメージをすることができず、

応募すら来ない状況が続きます。

採用者も採用人物像について、

その人物が何を考え、何を欲し、

何を望み、どんな将来像を抱くかを

イメージしていきます。

そのイメージに合わせて必要事項を記載し、

求人媒体も選択
していくようなことが必要になります。

本当に?と思う方へ

実際に私は1000名を超える就職を支援してきました。

その中には、本当にトントン拍子に

内定を勝ち取る方がいらっしゃいます。

一例ではありますが、建築業界未経験、

高校や大学でも建築の勉強をしたことがなく、

転職に際してどうしても設計の仕事がしたい

という気持ちが強く建築系の専門学校に通いながら

当社の職業訓練を受講された方がいらっしゃいました。

その方の就職支援をしたときに

ハローワークから興味のある求人を

持参するようにお願いしたのです。

しかし、その方が持参したのはたった1枚でした。

「これしかありませんでしたか?」と確認すると、

その方は「条件的に応募できる企業は30~40社あったのですが

本当に気になったのはこの1件だけでした」という返答をされました。

まず、ご自身でもチャレンジしてみたい企業であったこともあり、

書類をそろえて応募することを約束した数日後、

面接が決定した連絡があり、その1週間後に内定がでました。

ご自身も未経験だったこともあり、

内定後に本当に自分で良いのかを先方に確認したところ、

その企業でも応募はその方1名で、

その方もその企業1社しか応募していないことが判明しました。

まさにお互いのイメージが求人票を通して合致した瞬間
です。

まとめ

採用選考に迷った経験がある人は、

事前に採用人物像を設定してみてください。

でもハードルは高く設定せずに

ミニマム要件を忘れないでください。

そうすると採用基準が明確になるだけではなく、

面接時に確認すべきことも明確になります。

さらに超売手市場の採用難の時代においては

求人者と求職者のイメージが合致して

採用効率がアップ
することにも繋がります。

選考は3つのスキルに着目する

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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