採用選考で注意すべきこと-面接でのNG質問

採用選考で意識していることはありますか?

特にその中でも面接は無意識に

NG質問をしているケースが散見されます。

面接でこんなこと聞いていませんか?

例えば皆さんは面接をするときに

どの様な質問をされていますか?

ご出身はどちらですか?

ご結婚されていますか?

お子さんいらっしゃいますか?

尊敬する人物は誰ですか?

新聞は何を読んでいますか?

愛読書は何ですか?

次の〇〇選挙はどうなると思いますか?

短所を教えてください?

もし、この様な質問をひとつでもしたことがあるなら要注意です。

採用選考の基本的な考え方

厚生労働省のホームページなどでも

案内されているのですが、

採用選考の基本的な考えは

応募者の適性・能力とは

関係ない事柄で採否を決定しない

ということです。

そして、その中でも以下に関する事項は

就職差別につながる可能性が高く

注意が必要です。

同時にNG事例の質問を記載しておきます。

本人に責任のない事項

本籍、出生地に関すること

あなたの出身地はどこですか?

あなたの本籍はどこですか?

家族に関すること

ご両親はご健在ですか?

家族構成を教えて下さい?

旦那様のご職業は?

お子さんいらっしゃいますか?

住宅状況関すること

お住まいは戸建て(マンション)ですか?

持ち家(借家)ですか?

お住みの地域の特徴を教えてください?

生活環境、家庭環境などに関すること

あなたは長男(長女)ですか?

家業を継がれる可能性はありますか?

本来自由であるべき事項

宗教に関すること

信仰している宗教はありますか?

あなたは神様(仏様)を信じますか?

支持政党に関すること

次の選挙にはいきますか?

支持している政党はありますか?

人生観、生活信条に関すること

人生の目標を教えて下さい?

信条とする言葉を教えて下さい?

短所を教えて下さい?

尊敬する人物に関すること

歴史上尊敬する人物はいますか?

尊敬する人いますか?

思想に関すること

多様性についてどう思いますか?

自分の人生に点数をつけるなら何点ですか?その理由はどうしてですか?

労働組合に関する情報、学生運動など社会運動に関すること

これまで学生運動に参加したことはありますか?

デモに参加したことはありますか?

購買新聞、雑誌、愛読書などに関すること

新聞は何を読んでいますか?

よく読む本は何ですか?

いかがですか?いくつか事例を記載してみましたが

こういった質問を面接時にしているとしたら

危険信号ですので、応募者の適正・能力を把握するような

質問に変える
ようにしてください。

特に多いのは家族に関する事項

様々な質問事例を記載しましたが、

この中でも圧倒的に質問が多いのが

「家族に関する事項」です。

厚生労働省の発表によると、

不適切な採用選考の実態として

家族に関する事項/46.9%

思想に関する事項/13.1%

住宅状況/10.9%

本籍・出生地/3.8%

その他/24.4%

と家族に関する事項が

約半数を占めている状況です。

まとめ

私も数多くの面接をしました。

したがって、聞きたくなる気持ちは

十分理解できます。

また、就職支援の場で確認しても

第一に、家族構成(配偶者の有無)、

第二に、子供に関すること、

第三に、結婚に関することは

面接において高確率で聞かれているのが実態
です。

面接官も本当に配偶者の有無、

子供の有無を知りたい訳ではありません。

しかし、その背景には

第一に、残業が可能なのか?

第二に、長期勤務できそうか?

第三に、突然休むことはないか?

といったことへの確認から

聞きたくなるのだと思います。

なぜなら、応募者も直接的に

「残業できますか?」と聞けば

「はい」と応える人が大半だからです。

だから、もう一歩踏込んで

質問を考えてみましょう。

例えば「当社では月初や月半ばには

残業はほとんどありません。

しかし、月末に納品が重なることが多く、

月末の週に残業が集中して1日3時間程度、

発生しますが大丈夫ですか?」

といった質問ならいかがでしょう?

応募者は判断しやすくなりませんか?

特に、求人票には「残業/月平均20時間程度」

といった記載が多く見られます。

したがって、具体例を書いていることが少なく

応募者も判断できないケースが多い
です。

この様にNG質問をしてしまう前に、

まず、何でその質問をしたいのかの

意味を捉えてみましょう。

そして、もう一歩踏み込んで

質問を考えてみましょう。

そうすると、就職差別につながる

質問は減るのではないでしょうか?

面接官としての心構え

面接官としての心構え

面接官としての心構え

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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