求人・求職市場の急速な変化

ここ数カ月の求人社・求職者などの

採用状況を見ていて感じる事なのですが、

採用者と求職者の意識に

乖離があるように思われます。

例えば、コロナ禍での緊急事態宣言や

まん延防止等重点措置による

人の意識が変化していることもあるのでしょう。

しかし、実際には求人件数は前年の1.5倍、

失業率は急降下、有効求人倍率は急上昇と

いわゆる売り手市場(求職者が有利)なのです。

しかし、採用側の意識は「即戦力」「経験者」の意識が強く、

売り手市場であるはずなのに

なかなか就職が決まらない状況が

続いているように感じます。

数字で確認!大阪の労働市場

例えば、大阪府下を例として、

どれくらい数字が変化しているかというと

大阪府下の完全失業率は

緊急事態宣言が発令されていた

令和3年7月~9月平均で3.6%、

令和4年1月~13月平均で2.9%と

0.7%も改善されています。

また、実際の人数に換算すると

令和3年9月の完全失業者数は17万1千人で

令和4年3月の完全失業者数は13万8千人と

3万3千人減少しています。

そして、有効求人倍率においても

大阪府下の令和3年9月度は1.13倍(季節調整値)で

令和4年5月度は1.18倍(実数)と

こちらも0.05倍の上昇で、毎月のように上昇しています。

採用企業にはしんどい時代再来!

もしかしたら、皆さんの意識の中には

コロナ禍での失業が相次ぎ、

失業率が上昇したときのイメージがあり、

買い手市場(採用者が有利)の

認識があるかもしれません。

しかし、現在の状況は

コロナ前と同水準の人手不足の状況であり、

次の四半期(令和4年4月~6月)の

統計データが発表されるタイミングでは、

おそらくコロナ前の水準以上の

人手不足となっている可能性が高いと思われます。

したがって、採用者としては、

人手不足に陥る前に

先手を打たなければ

人材の確保はどんどん難しくなります。

幸いにも、現在の労働市場には、

就労希望の女性も多く、

そういった方は育児との両立から

時短勤務を希望されている方も

多くいらっしゃいます。

だから、この人手不足の状況が

今後も加速して行くことを考えると、

こういった時短勤務希望者を

どの様に戦力化していくかを

検討する必要があります。

採用企業様に置かれましては是非、

前向きに時短勤務者の活用方法を検討ください。

大阪の労働市場が潰滅的状況!

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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