今年の8月24日(日)は、いよいよ社会保険労務士試験が実施されますね。受験予定の皆さんは、まさに直前期で追い込みをかけていることと思います。
今年は記録的な猛暑が予想されています。試験当日は、熱中症対策を万全にして、体調管理に十分注意してください。皆さんが最高のコンディションで試験に臨めるよう、心から応援しています!
そもそも社会保険労務士とは?
社会保険労務士は、社会保険労務士法(昭和43年法律第89号)に基づいて定められた国家資格です。社会保険労務士となるためには、試験合格後、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録し、同時に都道府県社会保険労務士会の会員となる必要があります。
社主な業務内容
社会保険労務士は、企業や個人の労働・社会保険に関する幅広い業務を担っています。具体的な業務は以下の通りです。
- 労働社会保険諸法令に基づく申請書等及び帳簿書類の作成
- 申請書等の提出代行
- 申請等についての事務代理
- 都道府県労働局及び都道府県労働委員会における個別労働関係紛争のあっせん手続の代理
- 都道府県労働局における調停手続の代理
- 障害者雇用促進法
- 労働施策総合推進法
- 男女雇用機会均等法
- 労働者派遣法
- 育児・介護休業法
- パートタイム・有期雇用労働法
- 個別労働関係紛争についての裁判外紛争解決手続における当事者の代理
- 紛争価額が120万円を超える事件は弁護士との共同受任が必要です。
- 労務管理その他の労働及び社会保険に関する事項についての相談及び指導
社会保険労務士試験の概要
では、社会保険労務士試験はどのような内容なのでしょうか。
試験科目
試験は以下の8科目から出題されます。
- 労働基準法及び労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
配点
試験は多肢選択式問題と択一式問題で構成されています。
- 多肢選択式問題: 各科目5問で計40点満点
- 択一式問題:
- 労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識:各5問
- その他の科目:各10問
- 上記合計で計70点満点
- 総計110点満点の試験です。
合格基準と難しさ
合格基準は、選択式試験と択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定められます。いずれかの基準に達しない場合は不合格となります。
一般的には、以下の基準が目安とされています。
- 多肢選択式: 総得点25点以上かつ各科目3点以上
- 択一式: 総得点44点以上かつ各科目4点以上
特に、各科目に設定されている「足切り点」がこの試験の厳しさを物語っています。
社会保険労務士試験の合格率
社会保険労務士試験の合格率は、例年6~7%と非常に低い水準で推移しています。過去5年間の合格率は以下の通りです。
- 令和元年度:6.6%
- 令和2年度:6.4%
- 令和3年度:7.9%
- 令和4年度:5.3%
- 令和5年度:6.4%
試験範囲が広く、専門知識が深く求められるため、合格率が低くなる傾向にあります。
まとめ:諦めずに最後まで頑張ろう!
社会保険労務士試験は、本当に合格が厳しい試験だと実感しています。私自身も、合格発表で自分の番号を確認できた時には、手が震えたのを覚えています。
今年も数万人の方がこの難関試験に挑戦されることでしょう。これまでの努力を信じ、最後まで諦めずに頑張ってください!皆さんの健闘を心からお祈りしています。
コメント
COMMENT