転職を題材としたドラマ(第二話)

転職の魔王様というドラマの

第二話が放送されました。

そこで、前話に続き所感を記載したいと思います。

なんと、第二話では危惧していたことが

そのまま放映されていたことに驚きです!

未経験アドバイザー

前回のブログで以下の内容を記載しました。

「無資格の人間が他人の職業に介入して

生計を立てている姿を

TVで放映することの危険性は

個人的には如何なものかと感じた第一話でした。」

この警鐘に対して、第二話では

未谷 千晴(ひつじたに ちはる)は

全くの未経験

つまり、転職に関する知識もなし、

傾聴などの基本的スキルも保有せず、

転職者に対応しようとするのです。

もちろん、これはドラマですので、

魔王様こと来栖 嵐(くるす あらし)が

見事にフォローします。

しかし、未経験者が知識も技術も無く

転職者に相対すること自体が

個人的にはNGです。

なぜなら、その転職者の一生を

左右するかもしれない、

転職という人生の転機を

未経験者がアドバイスするのです。

これは、相当リスクが高いです。

最悪のケース、転職者の人生を

くるわせてしまうことになるからです。

さらに、アドバイス側にも心理的負担が発生し、

アドバイザー自身も潰れてしまうからです。

スポンサー企業

次に、前回のブログでも記載した、

スポンサー企業の業種です。

前回は、人材ビジネス関連企業の

企業数が少ないことを危惧し、

理由として人材ビジネスに対する

批判的な表現ではないかと予想をしておりました。

予想は的中です!

この第二話では

まず、派遣社員は正社員より下

次に、派遣社員=非正規雇用の象徴

最後に、正社員と派遣社員を無意味に比較

ということが表現されていました。

※個人的感想を含みます。

実状を把握

まず、皆さんの認識を確認したいと思います。

総務省統計局 労働力調査(詳細集計)

2023年(令和5年)1~3月期平均

のデータを用います。

同データにおいて

役員を除く雇用者は5680万人と発表されています。

では、正規雇用と非正規雇用は

それぞれ何万人位になると思いますか?

それでは、正解を発表したいと思います。

正規雇用・・・3568万人

非正規雇用・・・2112万人

パーセンテージで表すと

正規雇用・・・62.8%

非正規雇用・・・37.2%

となっております。

では、次の問題です。

非正規雇用が2112万人ですが、

そのうち派遣労働者は何万人でしょう?

それでは、正解を発表したいと思います。

派遣労働者・・・154万人

パーセンテージで表現すると

非正規雇用の7.3%

雇用者全体の2.7%

となっております。

どうでしょう?皆さんの認識は

実際の数字と一致していましたか?

非正規雇用の人数構成

パート・アルバイト・・・1466万人

契約社員・・・291万人

派遣労働者・・・154万人

嘱託・・・116万人

その他・・・85万人

いかがでしょう?皆さんの感覚と

一致していましたでしょうか?

派遣労働いう働き方

以下の内容は持論です。

という断り書きをしておきます。

派遣労働者の中には

就職活動で自分を上手にアピールできない

就職活動の時期に正社員の仕事が少なかった

育児からの復職で派遣会社を利用した

やりたい仕事自体の正社員募集が少ない

などなど、人それぞれの理由をお持ちで、

本当は正社員で仕事をしたいという方も

一定数いらっしゃいます。

こういった方達を不本意派遣、不本意非正規

というケースがあります。

では、厚生労働省の発表で

この不本意非正規が非正規雇用に対する

割合はどれ位だと思いますか?

正解は14.3%です。

つまり。85.7%の方々は

本意で非正規雇用として働いているのです。

まとめ

如何でしょうか?

まずは、未経験の知識・技術なしの

アドバイザーの危険性。

次に、。派遣社員は正社員より下

派遣社員=非正規雇用の象徴

正社員と派遣社員を無意味に比較

というイメージ操作を

強く感じてしまう第二話でした。

ドラマとしてはその逆転劇を

演出しているのでしょう。

しかし、TV=作られた世界ですので、

鵜呑みにはせず、正しい情報を

活用するよう心掛けて頂きたいです。

派遣の禁止業務にご注意ください

転職を題材としたドラマ

転職を題材としたドラマ

転職を題材としたドラマ

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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