やりたいこと・やりたくないこと、
できること・できないこと
といった分類でお仕事を考えたことはありますか?
転職者の職種選択
様々な方の就職支援を
させて頂くようになって
ずいぶん経つのですが、
キャリアコンサルティングの中で
その方がどの様な方向性で
お仕事を検討されているのかを
確認する場面が多くあります。
私が運営している職業訓練は
「建築CAD科」になるので、
CADオペレーターになりたいという
希望をお持ちの方が
多数いらっしゃいます。
もちろん建築CAD科で
訓練を受講しているので
CAD関連職に就きたいというのは
普通ではあります。
しかし、実際にCAD職に就かれるのは
50~60%位の方達で、
残りの方は違ったお仕事に就職されていきます。
さて、転職者の方たちの
職種の選択方法は
どの様に考えるべきなのかの
一例を紹介していきたいと思います。
そうすると4つの類型に
分類することが可能になります。
4つの分類
自分が選択した職種について
やりたいorやりたくない、
できるorできない
について考えてみます。
やりたくない・できないのゾーン
このゾーンの職種を希望する人は
いらっしゃらないと思いますので無視します。
やりたい・できるのゾーン
このゾーンの職種でお仕事ができれば
ベターだと思います。
また、まっしぐらにこの職種を
目指して頂いてよいと思います。
したがって、多くの人は
やりたくない・できる
やりたい・できない
の職種で迷うことになります。
やりたくない・できるのゾーン
やりたくない職種なので、
慣れやストレスなどから
敬遠する傾向にある。
しかし、できることなので
評価も受けやすく、
比較的安定的であります。
やりたい・できないのゾーン
仮にその職種に就けたとしても
できないことへのジレンマや
自分の理想とのギャップに
苦しむこともある。・・・意外と落とし穴
目線を変えてみる
もちろん「やりたい・できない」の
職種ができるようになれば、
それ以上のことはないのですが、
長年職業訓練を運営していると
明らかにその職種に対して
必要とされる能力が不足していたり、
そもそも理想だけ
(CAD職であれば在宅勤務が
できるかもしれないという考え方)
にとらわれて本質が見えてない
ケースも多くあります。
そういった場合には
できない→できるにする為には
想像以上の労力と時間が
必要となるケースも少なくありません。
一方「やりたくない・できる」の職種は、
そもそも仕事自体はできるのですから
必要とされる能力を
その方はお持ちになっています。
問題となるのは気持ちや意識であり、
それはその職種に対する考え方や
自分の気持ちを整理することで
解決することも少なくありません。
絶対ではありませんが、
そういった目線でもう一度、
経験した職種(できる職種)を見つめ直してみると
解決するかもしれません。
まとめ
確かに、職種の選択については
やりたいことができることが
一番ではあります。
しかし、必ずしもそうならないことも
多々あります。
また、これは再就職だけではなく
配置転換においても同様のことが起こります。
配置転換の場合は、
少しの異変に上司が気付き、
前述のような目線を持って
話をすることで本人の気持ちも
前向きになることもあります。
そうすることで離職率を
低減することが可能になります。
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