志望動機を面接で聞きますか?

前回が好評だったので、面接シリーズ第二弾「志望動機」をなぜ聞くか?
前回の「退職理由」はこちら
https://sr-watase.com/taisyoku/

志望動機をなぜ確認するのか?

面接を担当されている皆さん!

面接の時に「志望動機」って聞きますか?

採用支援の場でこの質問をすると

多くの方が「聞きます!」とお答え頂きます。

続けて「何で志望動機を聞くのですか?」

という質問をすると

「志望動機でその人のやる気を確認したい」

という意見が非常に多いです。

そして、実際に転職サイトのコラムなどにも

面接で志望動機を聞かれるのは

「志望度・意欲・マッチ度を確認するため」

と書かれています。これは本当でしょうか?

転職サイトの検索軸

そんなコラムが掲載されている

転職サイトのトップページを確認してみましょう!

そうすると検索画面があり

「職種」「給与」「勤務地」などを

入力する欄が設けられています。

そうです、この検索軸が

求人検索の三大検索軸なのです。

そしてほとんどの求人サイトに

「会社の特徴」といった検索軸は存在しません。

だから多くの求職者はこの

「職種」「給与」「勤務地」を入力して、

その中から自分が興味ありそうな仕事を選択して

応募ボタンを押しているのです。

大きな間違い!

新卒の就職活動でない限り、

求職者は「職種・給与・勤務地」から

その会社を選択
しています。

しかし、企業は志望動機で

「志望度・意欲・マッチ度」を確認
しているのです。

いやいや、おかしくないですか?

そして更に求人サイトのコラムに

志望動機の回答例なるものまで

掲載されているのです。

簡単に言うと「御社の〇〇という理念に共感し、

私も△△といった中で、

前職で培った××の知識や技術で、

御社で◇◇ということに

チャレンジしたいと考えております…」

みたいな感じです。

いやいや、あなたがその会社を選択したのは

「勤務地〇〇、職種××、給与¥¥万円以上」だからでしょ!

(以前に就職支援をしている時に

「皆さんが採用担当者なら

応募者に志望理由は聞きますか?」

と質問した時に、

ある方が「志望動機が聞かれない

世の中になって欲しいです」と答えられました。

これはある意味的を得てる・・・。)

じゃあ、どうすればいいの!

面接官の方へ

「志望度・意欲・マッチ度」を知りたいなら

志望動機に限らず

例えば、当社のHPを確認したか?

他にも、当社のHPで何か感じたことや

感想があれば教えて下さい

または、当社にどの様な印象を持っていますか?

そして、この業界のイメージはどうですか?

10年後のこの業界はどうなっていると思いますか?

入社後どんなことに取り組みたいですか?

などなど聞く内容はいくらでもあると思います。

実際に、効果的に面接方法や

質問方法は考えればいくらでもあります。

我流で面接を行って、

採用後に後悔する
くらいなら

事前に専門家に相談してみて下さい。

応募者の方へ

そうは言っても面接官は皆さんは

「志望度・意欲・マッチ度」を

確認していることは事実です。

なので、嘘をつくのではなく、

ここは一点突破を考えましょう!

どうするかというと

あなたが入力した検索軸は

「職種」「給与」「勤務地」なので、

ここは「職種」に絞って志望動機を考えましょう!

※「給与」に絞ったら「うちの給料が魅力やったのか!」と思われます。

※「勤務地」に絞ったら「他にもいっぱい会社あるやん!」と思われます。

したがって、あなたがなぜその職種を希望しているのか、

その思いを必死なって考えてみて下さい。

そして、その考えた内容に

「その思いを御社で実現したい」ということを

プラスアルファすることで

嘘ではない本当の志望動機になるのではないでしょうか?

前回の「退職理由を聞きますか?」

でも書きましたが、

面接はこのような不一致や

不思議を抱えたまま行われているのです。

退職理由にしても志望動機にしても

嘘をつくのではなく、

自分の本音を見つめ直して、

その思いを強く持つようにしましょう。

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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