スポットワークのリアル:メリットと落とし穴を徹底解説!

スポットワーク・スキマバイト・スポットバイト・単発バイト・ギグワークなど、短時間・単発的な働き方が普及しています。

このような働き方は、専門的なスキルや知識が不要で、即金で稼ぐことができるケースも多く、学生・主婦だけでなく副業として活用されています。

また、スポットワークに特化したアプリとして、タイミーシェアフルショットワークスなどが存在しています。

しかし、この便利な働き方に問題点はないのでしょうか?


スポットワークの雇用形態

「スポットワークは派遣?」と考える方も多いかもしれませんが、実際は派遣ではなく「人材紹介(日々紹介)」という形態になります。

なぜ派遣ではないのか?

派遣社員として働く場合、30日以内の短期契約は原則禁止されています。
※原則禁止なので、60歳以上・学生などの例外はあります。

給与は誰が払うのか?

通常、紹介(直接雇用)であれば、雇用企業が給与を支払います。
しかし、アプリ運営会社が代理として雇用企業の給与を払います。簡単に言えば就業先の給与支払いをアプリ運営会社が一時的に肩代わりしています。

この方法は法的にも問題なく、多くのアプリで採用されている手法です。


スポットワークの落とし穴

1.社会保険の加入要件

ほとんどのスポットワークアプリでは、社会保険加入要件を満たさないように労働時間や給与が制限されています。

  • 1週間の労働時間が20時間未満
  • 月額給与が88,000円未満

このように調整されているため、基本的には社会保険の対象外となります。

注意点
違うアプリを使用し、同じ企業や店舗で働く場合副業の場合は、合計の労働時間や給与額によっては社会保険の適用範囲に達する可能性があります。

2.時間外労働(残業)

多くのアプリでは時間管理が行われているため、原則問題はありません。労働基準法では

  • 1日8時間
  • 1週間40時間

を超える場合、労働使用協定の締結割増賃金の支払いを必要としています。

したがって、複数のアプリを使って働く・副業のケースでは労働時間は合算され、法定労働時間を超える可能性があります。
場合によっては労使協定の確認割増賃金の請求が必要になります。

3.確定申告が必要な場合

副業としてスポットワークを行う場合、年間所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。

4.闇バイトなど不正な求人に注意

アプリ運営会社は、不正な求人を排除する努力をしていますが、闇バイトなど不正な求人が紛れ込む可能性は否定できません

  • 高額報酬で仕事内容が不明確な求人
  • 事前に個人情報を要求する案件

このような求人には十分注意しましょう。


まとめ

スポットワークは、手軽に働ける便利な働き方です。

  1. 社会保険の適用条件を確認する
  2. 労働時間の合算に注意する
  3. 副業の場合、年間所得が20万円を超えると確定申告が必要
  4. 闇バイトや不正求人に注意、安全な求人を選ぶ

これらの点を注意しながら、上手に活用することで、安全にスポットワークを活用することができます!

雇用形態別のトレンド

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ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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