中途採用者のOff-JT

中途採用者にOff-JTを

行っている企業が

どれ位あるのでしょうか?

 

少なくとも私が知る中小企業で

入社時に必要な資格講習以外で

Off-JTを行っている話は

ほとんど聞きません。

 

厚生労働省の発表

厚生労働省の調査によると

Off-JTを行っている企業は

全体で約76%となっております。

 

当然ですが、24%の企業は

全くOff-JTを行っていないということです。

 

そして、76%の実施企業のうち

64.2%が新入社員に対して

Off―JTを行っているそうです。

 

この新入社員という統計が曖昧で

これはいわゆる新卒社員なのでしょうか?

それとも新規雇い入れは全てなのでしょうか?

 

たとえば、建設業などで

現場への新規入場教育が必要な場合

これはOff-JTに該当するでしょう。

 

しかし、それは教育訓練の一環とは

ちょっと言いにくいのではないでしょうか?

 

他にも、玉掛免許、クレーン免許など

作業に必要な資格取得を実施する

企業もあるかと思います。

 

これも、Off-JTであるとは思いますが

教育訓練の一環とは言い難いと思います。

 

中途採用者の現状

ありがたいことに数年前から

顧問先企業で新卒研修を

担当させて頂いております。

 

そしえ、昨年からは

新卒社員と一緒に

若い中途入社社員も

研修を受講することを提案し

一緒に参加頂いております。

 

もちろん、中途入社なので

社会人経験も年齢もバラバラです。

だからこそ、一律の研修の意味があります。

 

実際、今年も若手中途入社の社員を

院卒社員と一緒に4日間研修しました。

 

そして、そのメンバーは

アルバイト経験しか有しておりませんでした。

 

つまり、学校卒業後に正社員としての

就業経験がないので、

いわゆる新入社員研修を

受けたことがなかったのです。

 

この中途採用者がOff-JT無いままに

OJTだけで仕事に従事し続けて

問題なく育つのでしょうか?

 

中途採用のOff-JT

実際に中途採用者にOff-JTを

実施した感想を記載したいと思います。

 

まず、結論から言えば

実施してよかったと思います。

 

先輩社員として自覚

特に、新卒社員と一緒に実施したことで

中途入社で一番下っ端と思っていた社員に

先輩としての意識が生まれました

 

これは副産物かも知れませんが

新卒社員と一緒に実施することの

目的のひとつでもありました。

 

したがって、中途入社社員から

ちょっと先輩らしいところを・・・

という発言があった時は

ちょっと「よしっ!」と思いました。

 

未知の内容の理解

今回の対象者は2名だったのですが、

1名はアルバイト経験のみで、

もう1名は社員経験1年程度でした。

 

そして、両名共に新入社員として

Off-JTの経験がありませんでした。

 

したがって、入社後も

なんとなくわかったつもりで

やっていることも多い状況でした。

 

しかし、研修の感想文を見ると

以下の様な感想を書かれていました。

 

まず「知らなかったビジネスマナーを

知るキッカケとなってよかった。

 

他に「お客様に無意識だったが、

今後は施主様のことも意識したい。

 

そして「相手に何かを伝えることの

難しさを実感した。今後は5W3Hを

意識して相手に伝えるようにしたい。

 

まとめ

以前にも中途採用のOJTだけ問題を

取り上げたブログをアップしました。

 

結論は同じなのですが、

中途採用にも入社時にOff-JTは

必須であると言えます。

 

そこで、不十分だったビジネスマナー、

ビジネススキル、考え方、

そして、企業理念などを学ぶことで

活躍のフィールドは広がるはずです。

 

導入に困った時は当事務所に

ご相談ください。

中途採用者はOJTで十分なのか?

中途採用者はOJTで十分なのか?

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ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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