わかもの失業率

わかものの定義

わかものと聞くと

何歳くらい迄を想像しますか?

もちろん、人によって

イメージは異なると思います。

また、統計データによっても

定義は異なると思います。

そして、ハローワークの中には

わかものハローワークという施設が

全国21か所に設置されており、

ここでは概ね35歳未満を

わかものと定義して専門員による

就職支援を行っています

わかもの失業率

さて、わかものを概ね35歳未満として

大阪労働局が発表している

労働市場月報の年齢別常用求人・求職・就職状況

(10月号[令和5年8月内容])を確認します。

年齢別のデータを確認します。

最初に新規求職申込件数

24歳以下/2,047人

25~34歳/5,332人

35~44歳/4,149人

45~54歳/5,317人

55歳以上/8,320人

次に月間有効求職者数

24歳以下/13,071人

25~34歳/35,371人

35~44歳/27,149人

45~54歳/35,037人

55歳以上/53,213人

最後に月間就職件数

24歳以下/342件

25~34歳/745件

35~44歳/754件

45~54歳/1,267件

55歳以上/2,003件

統計データとして

発表されているのは

ここまでになりますが、

これを就職率に換算します。

24歳以下/2.62%

25~34歳/2.11%

35~44歳/2.78%

45~54歳/3.64%

55歳以上/3.76%

という結果になります。

年代別の比較

この情報だけを確認すると、

年代別に多少のばらつきはありますが、

大きな問題があるとは思えません。

しかし、ここに年齢別の

労働力人口を考慮してみます。

24歳以下/ 572万人

25~34歳/1,151万人

35~45歳/1,346万人

45~54歳/1,671万人

55歳以上/2,162万人

そうです、25~34歳の年齢層は

45~54歳の年齢層と比較して

30%以上少ないのに対して、

求職者数はほぼ同数で、

さらに就職件数が少ないということは

今後も求職者が増え続ける傾向です。

わかものの傾向

現在はコロナ前以上の

人手不足とも言われております。

したがって、新卒者の就職率は

高止まりをしており、

大学卒/97.3%

短大等卒/98.1%

高校卒/97.9%

という状況です。

そして、実際に企業は若年層の採用を

急務の課題としています。

しかし、若年層の採用に成功した事例は

少数になります。

多くのわかものが仕事を探し、

多くの企業がわかものを求めているのに

どうしてマッチングできないのでしょう?

新卒者の就職率は前述の通りですが、

もう一方で、新卒者の3年間での離職率は

平成31年入社の統計データで

中卒者/57.8%

高卒者/35.9%

短大等卒者/41.9%

大卒者/31.5%

となっております。

つまり、非常に高い就職率の反面、

3割を超えるわかものが離職している

現実があるのです。

わかもの転職の障壁

そして、この退職したわかものの

就職を阻む大きな要因が情報です。

インターネットを中心とした企業情報、

その中でも特に口コミサイトによる情報が

再就職の障壁を高くしています。

某企業の統計データによると

なんと、転職者の75%以上が口コミサイトを

活用して転職活動を行っています。

なぜ、口コミサイトが

障壁となるかというと、

いわゆるブラック企業や

ホワイト企業といった

企業イメージと

各種企業への採点などによる

評価が原因と考えます。

本来、ブラックか否かは

働く本人が感じることであり、

退職した人などが採点するものでは

無いと思われます。

実際に筆者も新卒入社の会社で

月200時間超のサービス残業を

行っていたことはあります。

しかし、若くして1店舗を

任されるという経験と比較した時に

それをブラックだと感じたことは

ありませんでした。

※それは当時の話で、

現在同じことはできません。

また、情報が偏ってしまう懸念もあります。

たとえば、某口コミサイトで

総合評価ランキングを確認すると、

ベスト20社のうち

コンサルティング会社が

8社ランクインしています。

そして、飲食関連の会社は

100以内に存在しません

※ちなみに、105位にランクイン

この様にトレンドによって

高評価を得る企業が

変化することも

情報サイトの傾向です。

まとめ

採用企業の担当者の方、

わかものは転職市場に

確実に存在します。

しかし、情報化社会

(口コミサイトなど)で

あなたの会社に

応募が入らないだけかもしれません。

たとえば、現在の求人トレンドである

Indeedにも口コミは存在します。

そして、ユーザーの勘違いで、

他社の情報が掲載されている

ケースも存在します。

したがって、情報を

正確に伝えるためにも

自社の情報は必ずチェックして下さい。

そして、明らかに違う情報の

掲載については修正依頼も

検討しましょう。

最後に、口コミサイトは

一度悪いことを掲載されると

その影響は長期間に及びます

従業員への対応はもちろん、

退職時の対応は特に気をつけましょう。

また、応募者対応にも

注意する必要があります。

こちらが選考しているつもりでも、

その対応が悪いことで

思わぬ影響が発生します。

労働力人口とは?

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ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

ゼロコスト採用コンサルタント 渡瀬 暢也

1972年・大阪府生まれ、日本大学経済学部卒業。
「ハローワーク活用7つの鉄則」で中小建設業の採用対策と社員が辞めない労務管理をサポートする社労士。求人営業を約10年、人材派遣を10年以上経験。2009年に職業訓練(建築CAD科)事業を立ち上げ運営も担当、ハローワーク活用の就職支援で約1,000名のCAD技術者を輩出。卒業生の短期離職で、就職支援の限界を痛感。労務管理改善を目指し社労士資格取得。中小建設業の採用難対策から労務管理を行う。建設業の採用をサポートし『20代の採用は10年以上振り』と感謝の声を頂く。若者離れの業界に採用戦略で風穴を開け、従業員の未来ある環境を真剣にサポートしている。

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